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動物医学情報 トップ > EXOTIC ANIMAL: 2007年10月 のエントリー 一覧
フェレットの副腎疾患
発生 フェレットの病気のなかで副腎疾患はインスリノーマ、リンパ腫とならぶ三大疾病にあげられます。一般的に1?7歳(平均3.5歳)とあらゆる年齢でみられ、女の仔のほうが好発すると考えられています。発情期にあたる冬から春にかけての発症が多いようです。 症状 ・尾から始まり、背中や脇腹に沿って頭の方へ進む脱毛 ・尾の脱毛部に黒い粒々した面皰様皮疹がみられる ・背中を痒がることがある ・外陰部が大きく腫脹する(女の仔) ・オシッコが出にくい(男の仔) 原因 ・遺伝 21-α-ヒドロキシラーゼという17-α-ヒドロキシプロゲステロンから11-デオキシ コルチゾルへの転換する酵素が欠如していることで、コルチゾルが産生されず、 17-α-ヒドロキシプロゲステロンとアンドロステンジオンが増加する。
・幼いころの不妊手術 性腺からの視床下部への負のフィードバックが欠如することで、GnRHの分泌が 増加し、下垂体からのFSH、LHの分泌を増加させ、副腎細胞を刺激する。 これらの2つの要因により、アンドロステンジロン、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオールの分泌が増し、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。 フェレットでは本疾患をクッシング症候群とはいいません。他の動物でのクッシング症候群では、副腎皮質のステロイドの増加が原因になりますが、副腎疾患のフェレットはコルチゾルの増加は認められません。 診断 ・特徴的な脱毛、面皰などの臨床症状 ・X線検査 副腎が大きくなっていない場合は有用性が低い ・超音波検査 副腎が明らかな変化を生じていない場合は有用性が低い ・性ホルモン測定 アンドロステンジロン、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオールのうち 1つ以上が上昇 確定診断 病理組織学的検査 治療 フェレットの副腎疾患ではその仔の年齢や状態、病気の進行度に合わせたムリのない有効的な治療を選択します。 ・外科的治療 副腎の摘出 ・内科的治療 Gn-RHアナログの投与(ホルモン療法) カメの卵づまり
性成熟年齢に達すると、オスがいっしょにいなくても、メスは無性卵を体内にもつことがあります。さまざまな原因によって卵を産むことができなくなり、おなかの中で卵がつまってしまう状態を「卵づまり」あるいは「卵塞」といいます。
原因 ・卵を産む場所がない ・栄養状態が悪い ・カルシウムの不足 ・卵が異常に大きくなってしまった 症状 ・激しく力むようなしぐさ ・眠っている時間が長い 検査 ・レントゲン検査 ・超音波検査
治療 内科的治療に反応しない場合には、総排泄口からの掻きだし、場合によっては開腹手術を行わなければいけません。
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