動物医学情報 トップ > EXOTIC ANIMAL のエントリー 一覧
金魚の体表腫瘤

金魚は日本古来のペットフィッシュで、飼育法が確立しているため非常に長寿です。

他のペット同様に年齢を重ねると腫瘍を形成するようになります。

当院では魚類の手術は麻酔下にて水中で行うようにしています。この手術法は脆弱な体表を傷つけることなく行えるため非常に安全です。

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グリーンイグアナの卵づまり

グリーンイグアナはカメレオンに次いで卵塞が多くみられるトカゲです。

治療はほとんどの場合、外科的な摘出です。このとき重要なのは卵管内有殻卵、卵管を摘出するとともに、卵巣を確実に摘出することです。

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カメレオンの卵づまり

ペット爬虫類におけるメスの単独飼育では卵形成にかかわる様々な疾病が存在します。

卵胞鬱滞、卵塞、卵管蓄卵材症が代表的なものとしてあげられます。

カメレオンは有鱗目のなかでも特に卵塞が多くみられます。

治療は内科的治療と外科的治療があります。外科的治療を選択する場合、飼い主様が今後の産卵を望まれるかどうかを確認することが大切です。今後の産卵を希望される場合には、卵管切開による卵摘出を行いますが、そうでない場合には、卵巣卵管摘出術を行います。右卵巣は副腎、後大静脈と接しているため、慎重に摘出する必要があります。

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デグーの鼻腔内骨種

デグーでは上顎切歯にそって骨が増生し鼻腔内を占拠してしまう病態が散見されます。呼吸困難になるため、空気を胃に呑みこんでしまい、最終的には採食困難となります。初期にはくしゃみだけだった症状が開口呼吸に変わっていくのが特徴です。エックス線検査、CT検査にて診断を行い、鼻腔内増生骨の除去および造窓術をおこないます。

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フトアゴヒゲトカゲの異物誤食

フトアゴヒゲトカゲの異物誤食は時折遭遇しますが、なかでも強制給餌中にチューブを咬み切り呑みこんでしまう事故は比較的多いようです。固い異物の場合はカンシにて盲目的に摘出することが可能ですが、やわらかく細い異物の場合は麻酔を施し、内視鏡にて摘出することになります。

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フタユビナマケモノの腎不全

ナマケモノはフタユビナマケモノとミユビナマケモノに大きく分けられますが、後者はセクロフィアを専食することから飼育困難種とされています。前者は国内繁殖も成功しており、ペットとして流通することもあります。ナマケモノは哺乳類でありながら、変温動物のように外気温で体温が変化するので室温管理が非常にシビアです。温度管理、湿度管理を含めた飼育管理が適切に行われない場合、食欲が低下したあげく、腎不全に陥ってしまうことがあります。

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リスザルの子宮内膜過形成

リスザルも他のペットと同様に子宮疾患が散見されます。はじめは少量のオリモノだったものが、放置することで血液や膿が排泄されるようになります。症状が軽度なうちに卵巣子宮を摘出することで重い病気になる前に治療することができます。

サルの仲間は手術後、傷口を手でいじってしまうとよく言われますが、できるかぎり細い糸で縫合することで回避することができます。

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メキシコサラマンダーの食道梗塞

メキシコサラマンダーは元来、石を飲み込み、吐きもどすというユニークな特性を持ち合わせていますが、時折、吐きもどすことができない大きなものを飲み込んでしまうことがあります。大きな異物はまれに食道梗塞を引き起こします。食道に詰まった場合には、麻酔をかける必要はなく、用手法にて摘出が可能です。ms1.JPG

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ラットの去勢手術

ラットはげっ歯類ペットのなかでは非常によく馴化する動物で、めったに噛みつくことはありません。特にオスのラットはヒトによく馴れ、膝の上で眠るくらい従順な個体が存在します。

多頭飼育する場合には過剰な繁殖を予防するため去勢手術が施されます。手術にはシーリングシステムを用いるため、縫合糸を体内に残すことはありません。

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メキシコサラマンダーの頭部皮下膿瘍

 メキシコサラマンダーは水温の上昇、水質の悪化、その他の疾患により容易に日和見感染を起こします。なかでも頭部皮下に生じる膿瘍は臨床現場で比較的よく遭遇します。原因菌のほとんどはPseudomonas.spであり、厄介です。

当院では原疾患の治療と並行し、麻酔下にて排膿処置を行い、細菌培養・感受性試験の結果に基づく治療を行います。

 

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メキシコサラマンダーの卵停滞

鳥類、爬虫類における卵停滞、いわゆる卵詰まりは両生類においてもまれに見られます。

メキシコサラマンダーのお腹が膨れている場合は、高水温、感染やリンパ心臓の破綻、内臓疾患による体腔内貯留液、腫瘍が鑑別リストにあげられますが、卵が停滞している場合もあるため、高周波の超音波診断装置による検査は非常に大切です。

外科的に卵を摘出することで予後は良好です。

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フェレットの左副腎皮質腺癌

 フェレットの副腎腫瘍は脱毛、陰部の腫脹など、さまざまな症状を引き起こす非常に有名な病気です。当院では、超音波検査にて副腎の拡大傾向が認められる場合に限り、外科的な摘出をおすすめしています。副腎は左右ありますが、特に右側は大きな血管にへばりついていることが多く厄介です。左側の腫瘍でも大きく、大きな血管に入り込んでいる場合は摘出に時間を要します。

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ケヅメリクガメの痛風結節

ペット爬虫類の痛風は比較的よく遭遇する疾患です。痛風が進行すると尿酸が尿酸ナトリウムの結晶となって、関節や軟骨の周辺、腱や皮下組織などに沈着し、コブ状の肉芽腫組織をつくります。これを痛風結節といいます。高尿酸血症が進んでもなお治療を怠ると、数年後に痛風結節ができてしまいます。状況によっては手術によって摘出することもあります。

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モルモットの乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は女の子の病気であると考えられがちですが、男の子も乳腺腫瘍を患うことがあります。特にモルモットでは、男の子のほうが乳腺腫瘍の発生率が圧倒的に高いことが知られています。男の子のモルモットで乳頭付近にシコリを認めた場合、ほとんどは腫瘍であるといっても過言ではありません。早期発見、早期摘出が重要です。

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ロシアンハムスターの卵巣嚢腫

ロシアンハムスターの女の子は他のペット哺乳類と同じように卵巣子宮の病気が頻発します。多くの雌性生殖器疾患は陰部からの断続的な出血やオリモノが病気のサインになりますが、卵巣嚢腫の場合、無症状で進行することがあるので注意が必要です。1歳を過ぎたロシアンハムスターの女の子は定期的な超音波検査を受けることで早期に病気を見つけることができます。

 

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スローロリスの歯石除去

イヌやネコではオーラルケアのために、麻酔下での歯石除去はルーチンに行われます。

おサルさんでも同じように歯石が付き、歯周病を併発している場合があります。

治療には超音波スケーラーを用いて歯石を除去していきます。

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シマリスの膀胱結石

膀胱を有するほとんどすべての脊椎動物は膀胱結石による泌尿器疾患を患う可能性があります。シマリスも例外ではなく、膀胱結石が生じ、排尿痛による食欲不振が認められることが多いようです。小さな動物の膀胱結石は開腹手術によって膀胱から直接的に石を摘出する方法が一般的です。縫合部位を保護するためには切歯を一時的に加工する必要があります。

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フェレットの右副腎腫瘍

フェレットの副腎腫瘍はさまざまな症状を引き起こす非常に有名な病気です。当院では、超音波検査にて副腎の拡大傾向が認められる場合に限り、外科的な摘出をおすすめしています。副腎は左右ありますが、特に右側は大きな血管にへばりついていることが多く厄介です。完全に摘出するためには術者の根気が重要です。

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リスザルの根尖周囲膿瘍

ペットのサルでは人為的な犬歯の研磨、ケージを咬むことによる破折、不適切な食餌によるう蝕、歯周病などから眼の下や下顎が腫れ、膿がたまることがよくあります。抗生物質の投与で一時的に良化しますが、根本的な解決には抜歯が必要です。

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ホシガメの膀胱結石

 臨床現場では、さまざまなリクガメの膀胱結石と遭遇します。

 なかでもホシガメは好発種です。

 まだまだ成長期で小さな体であっても結石は生じ、さまざまな体調不良を引き起こします。

 これらは速やかな外科手術により回復します。

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hgk03.JPG                     腹甲のフラップは2カ月で生着します。

ハリネズミの軟部組織肉腫

ハリネズミは他の脊椎動物と違わず、年齢を重ねると腫瘍が多発します。なかには重要な臓器や器官を巻き込んで成長するものもあり、外科的な対応ではどうにもならないこともあります。特に排尿、排便にかかわる部位での腫瘍は安易に摘出してしまうと、その後の管理が大変になります。

尿道を巻き込んだ腫瘍のケースでは腫瘍とともに、侵された尿道を摘出し、正常な尿道と包皮を精密に接続する必要があります。こうすることで術後の排尿は正常に保たれます。

 

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hnn4.JPG                           術後1ヶ月目の患部

 

 

ハツカネズミの腺癌

ハツカネズミは古来より日本やヨーロッパで愛玩動物として親しまれてきた生命体です。もともと体重が20グラムから30グラムほどの小さな生き物ですが、昨今ではより小型化して10グラムほどの小型マウスがペットとして存在しています。丈夫で飼育しやすい一方で腫瘍が多発するため、治療には早期発見、早期摘出することが重要です。

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ハリネズミの避妊手術

ハリネズミはペットとして人気が高く、当院ではフクロモモンガ、デグーとならんでよく診察する小型エキゾチックアニマルです。

ハリネズミの女の子はウサギと同じように子宮の病気になる確率が非常に高いことで有名です。

最近では飼い主様の意識が高く避妊手術の依頼も増加傾向にあります。

当院では卵巣子宮の摘出にはシーリングシステムを用い腹腔内に異物を残しません。皮膚は術後の抜糸が必要ないよう糸が見えないように縫合します。

 

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フクロモモンガの去勢手術

フクロモモンガは本来集団生活をする有袋類です。単独飼育されている個体では問題行動が生じる機会が多く、ヒトのうつ病の研究対象として扱われているほどです。一般的に四肢や生殖器の自咬症がよく見られ、特にオスで頻発します。

Robert D. Ness, DVMによれば、これらの自咬症は性的な欲求不満に起因するものであり、解決策は去勢手術であると報告されています。

当院におけるフクロモモンガの去勢手術はシーリングシステムを用いた無糸手術です。

術後の自咬を防ぐために長期作用型の局所麻酔薬を投与します。

 

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ケヅメリクガメの膀胱結石

リクガメのなかでもアフリカ出身のケヅメリクガメは膀胱結石が頻発することで有名です。

小さな結石の場合、総排泄孔より自然に排石されることもあります。しかしながら、いきみなどの症状が認められるカメさんでは、すでに結石が巨大化し摘出手術を行わなければならないケースがほとんどです。

手術の際には外科用鋸で腹甲に窓を作り摘出するのが一般的です。腹甲はPE法により固定すると2か月以内に整復されます。(PE法:田園調布動物病院 田向健一先生考案)

 

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ロシアンハムスターの頬袋脱

ハムスターには左右2つの頬袋があります。ロシアンハムスターの頬袋は約2×3cmの大きさで主に運搬、蓄餌に活用されていますが、頬袋脱が好発します。時間の経過とともにハムスター自身が気にして口や手で刺激してしまうため、水腫状、嚢腫状に腫れあがります。原因は感染、炎症、過形成、頬袋張筋の損傷によります。腫瘍が発生することもあり、扁平上皮癌、線維肉腫、粘液肉腫、紡錘形細胞肉腫、多形核肉腫などが報告されています。整復しても再発する傾向があるため、切除が推奨されています。当院ではドイツ・エルベ社のBiClampを用いることで、手術は10秒で終了します。hm02.JPG

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チンチラの避妊手術

チンチラは、げっ歯目チンチラ科に属しており、モルモットと同じテンジクネズミの仲間です。自然下ではペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンにまたがるアンデス山脈の標高4500メートルまでの寒冷な高地に住んでいます。

ペアで飼育すると容易に繁殖することから、不妊手術を希望する飼い主様も増えています。当院では卵巣子宮摘出術により不妊手術を行います。

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ミドリガメの難産

 春はミドリガメの産卵シーズンです。カメはニワトリと同じように無交配でも無性卵を産卵します。

 おうちで飼育しているカメさんは適切な産卵場所が見つからないことが多く、卵詰まり所謂難産になってしまうことがあります。難産のカメさんはオキシトシンやバソトシンというホルモンで産卵誘発を試みますが、効果がないケースでは外科的に摘出しなければなりません。今後の難産を予防するため、同時に卵巣卵管摘出術を行い不妊処置を施すこともあります。

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ハリネズミの子宮腫瘍

 近年、ハリネズミはデグー、フクロモモンガとならび、新たなエキゾチックミニペットとして非常に人気があります。ハリネズミの病気といえば小さなダニの寄生による皮膚炎が有名ですが、実は子宮の病気も非常に多い動物です。これはハリネズミが周年繁殖動物であることに由来します。避妊手術を受けていない女の子でオシッコに血液が混ざる場合は子宮の病気を疑います。

 

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リクガメの腎不全

ワンちゃんや猫ちゃんと同じようにリクガメさんも腎臓病を患うことがあります。

血液検査の結果、尿酸、リンの高値が認められた場合には腎臓の障害を疑い点滴治療を開始します。カメさんの持続点滴は一般的に甲羅の骨髄から行います。

 

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デグーの不正咬合

ウサギとげっ歯類の仲間は、歯が常にのびることが知られています。そのなかでも前歯だけでなく奥歯も伸び続ける動物は、ウサギ、モルモット、チンチラ、デグーが有名です。

昨今、デグーの飼育頭数が増加傾向にあるため、歯牙疾患で病院を訪れる患者さまが増えています。

当院でのデグーの歯科処置は吸入麻酔下で極細歯科用機器を用いて行います。

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グリーンイグアナの皮下膿瘍

トカゲ、ヘビ、カメなどの爬虫類の膿は時が経るにしたがって、かたくなりシコリを形成します。固くなった膿瘍の治療には、お薬は無効です。早めに摘出してあげるのが得策です。

 

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ロシアンハムスターの肝腫瘍

ロシアンハムスターをはじめとする通称ドワーフハムスターは、腫瘍がよくみられる動物です。身体の表面のできものは発見されやすいものですが、お腹の中のできものは発見が遅れがちになります。日頃からお腹を触り、異物感がないかどうか確かめておくことは大切です。何かおかしいと感じたら動物病院で超音波検査をしてもらいましょう。

肝臓の腫瘍をはじめ、脾臓、腎臓、副腎、子宮、卵巣など様々な臓器が腫瘍化する恐れがあります。

小さな動物でも早期発見、早期摘出できれば救命率は高まります。

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モルモットの子宮癌

モルモットの女の子は多発情で発情周期が15~17日です。飼育下のモルモットは子供を産む機会が少ないため、子宮がエストロゲンの影響を受け続けます。このため、モルモットはウサギと同じように子宮癌になりやすい傾向にあります。血尿、排尿時の痛み、食欲不振、腹囲膨満などが認められた場合には注意が必要です。

治療には外科的な対応が必要になります。

 

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ピラニアのエラめくれ

魚類の多くは鰓蓋、いわゆるエラをもっています。

まれに鰓蓋の縁にある鰓膜が外側にめくれてしまう「エラめくれ」が生じることがあります。ペットフィッシュにとってエラめくれは美観上大きな問題となります。

動物病院では魚類用麻酔薬を用いて、反り返ってしまった鰓膜を切除する魚類の美容形成も行います。

当院では魚の身体に傷がつかないよう水中で処置を行います。

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ロシアンハムスターの卵巣子宮疾患

ロシアンハムスター(ジャンガリアンハムスター)の女の子は、ウサギと同様に卵巣や子宮の病気がよくみられます。

陰部からの断続的な出血、血まじりのオリモノが見られた場合、高率で卵巣あるいは子宮に問題が見つかります。

超音波検査にて卵巣や子宮に異常が認められた場合には、早期の子宮卵巣摘出術が得策となります。

手術には角膜手術用の極細縫合糸を使用しますので、ハムスターが術後に手術部位を気にすることは滅多にありません。

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カーペットパイソンの結腸脱

 カーペットパイソンは美しいニシキヘビの仲間です。ヘビはあまり病気をしない動物ですが、時に大きすぎる餌や異物を飲み込んでしまい腸閉塞になってしまうことがあります。非常に珍しいケースですが、ヘビがいきむことで詰まってしまった腸ごと総排泄孔から出てしまう結腸脱が認められることもあります。放置する時間が長くなってしまうと腸が壊死してしまう可能性もあるため、早めの手術が必要です。

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    異物摘出後、粘膜・粘膜下織を縫合した後、漿膜を縫合し結腸を元の位置に整復します。pay3.JPG
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フクロモモンガのペニス脱・自咬

 フクロモモンガは本来、群れで生活する動物です。しかしながら、飼育下では単独飼育が多く単調な生活が原因で自分の体を自分で傷つけてしまう自咬症が頻発します。特に性成熟を迎えたオスは自分のペニスを咬みちぎってしまうことがよくあります。

 自咬しているフクロモモンガを発見した場合は早期に動物病院で対処してもらう必要があります。放置しておくと、尾を咬みちぎり、総排泄孔全域に損傷をあたえてしまうことがあります。

 ペニスを自咬している場合は、まず尿道口へのダメージがないことをカテーテルにて確認したうえで、壊死部位を治療し、カラーを装着します。

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メキシコサラマンダーの精巣腫瘍

メキシコサラマンダー(アホロートル)は、さまざまな原因でお腹が膨れる病気になってしまいます。この病気は未だ確実な治療法が確立されていませんが、お腹の中の腫瘤が原因で生じるお腹の腫れだけは外科手術で確実に治すことができます。

お腹の中の腫瘤で比較的多く遭遇するのが、精巣腫瘍です。

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トゲオアガマの卵胞鬱帯と膀胱結石
トゲオアガマは砂漠や荒野に生息する地表性の昼行性トカゲです。

食性は植物食で、植物の葉、花、果物、種子などを食べています。

トカゲはニワトリと同じように一匹で飼育していても、無性卵を産むことがあります。なかにはうまく産めずにおなかの中で卵が詰まってしまう、いわゆる卵胞鬱帯という病態に陥ります。卵胞鬱帯によって生活に支障をきたしている場合には手術によって摘出することもあります。

また、乾燥地帯に生息する爬虫類は膀胱内での水分再吸収が活発であるがゆえに膀胱結石が生じやすいと考えられます。

 

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リクガメの甲骨折

カメの甲羅は骨で構成されています。高いところから落ちてしまったり、交通事故にあったりすると甲羅が骨折してしまうことがあります。ほおっておくと感染をおこし、取り返しがつかなくなってしまうこともあります。カメさんの甲羅が割れてしまったときは、なるべく早く動物病院に連れて行ってあげましょう。k02.JPGのサムネール画像

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サンエステバントゲオイグアナの結石

サンエステバントゲオイグアナ(Ctenosaura hemilopha conspicuosa)はメキシコのサンエステバン島に生息するトカゲです。

図鑑や雑誌にて雑食性と記載されていますが、基本的に草食性であると認識しておいたほうがよいでしょう。ピンクマウスなどの動物性タンパクをたくさん与えてしまうと、膀胱結石になってしまうことがあります。

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ゴールデンハムスターの皮下腫瘤

ハムスターは新陳代謝が活発で平均しても2~3年しか寿命がありません(なかには5年以上生きる仔もいますが・・・)。ハムスターにとっての1日は、日本人にとっての20~40日分に相当するといわれています。腫瘍の進行も人間の20~40倍のスピードで進行するといっても大きな間違いではないでしょう。デキモノができたら、なるべく早く治療してあげましょう。

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カラカルの下部尿路疾患
猫ちゃんと同じように、アフリカのワイルドキャットであるカラカルにも泌尿器トラブルはよくみられます。膀胱に砂粒が産生されるいわゆる尿石症は、食餌が原因であることが多いようです。治療は猫と変わりありません。食餌は馬肉や鶏頭ではなく、 全体食をおすすめいたします。

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フクロモモンガの栄養失調

フクロモモンガは有袋類に属する半食虫性の動物です。げっ歯類のアメリカモモンガやタイリクモモンガとは全く食性が異なります。果物と昆虫ゼリーで飼育しているフクロモモンガさんは注意が必要です。フクロモモンガの栄養性疾患は、衰弱、運動失調、脱毛、神経症状などさまざまな症状が現れます。挙句の果てには骨がぼろぼろになって歩けなくなってしまいます。

栄養性疾患は早期の治療と毎日の栄養管理が肝要です。おかしいなと思ったら動物病院に相談してみましょう。

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            写真上2枚:治療前。尾部の脱毛が目立ち、痩せ細っている。

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カメの腸閉塞

脱水したカメさんやご飯をお腹に蓄えたまま冬眠してしまったカメさんは、便が排泄できなくなり腸閉塞になってしまうことがあります。点滴やお薬で改善が見られない場合には、外科的に摘出してあげます。

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29.JPG                     甲羅は2カ月で完全に治癒します。

ウサギとモルモットの膀胱結石

ウサギさんとモルモットさんは膀胱の中に石ができてしまうことが比較的多いようです。膀胱結石はエックス線検査ですぐに診断がつきます。ウサギさんやモルモットさんの結石はカルシウムを多く含んだものが大半を占め、お薬や食餌で溶かすことができません。特に男の子の尿道はせまく石が詰まってしまうことがあるため、なるべく早く取り除いてあげるのが得策です。

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            写真 上:ウサギ   中:モルモット   下:摘出した結石

メキシコサラマンダーの異物誤食

メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)は自分の頭ぐらいの大きさのものなら、なんでも飲み込んでしまいます。時にはお腹がはちきれるくらい大きな石を飲み込んでしまうことがあります。大きな石を飲み込んでしまうと、うまく泳げなくなったり、ご飯が食べられなくなります。ご飯以外のものを飲み込んでしまった場合には早めに動物病院に連れて行ってあげてください。手術によって取り除いてあげれば、元気になります。

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メキシコサラマンダーの体腔内腫瘤

メキシコサラマンダー(アホロートル)の診察で頻繁に遭遇する症状は、お腹がパンパンになってしまう、いわゆる体腔内液体貯留です。この症状は腫瘤による循環不全によっても見られます。腫瘤が超音波検査で明らかになった場合には、手術によって治療をします。

 

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カメの熱中症

夏季の熱中症はわんちゃんやねこちゃんで有名ですが、熱帯にすむ爬虫類が熱中症になってしまうことはあまり知られていません。水槽のなかで保温球をつけっぱなしにしたり、日向ぼっこのしすぎによって熱中症になったカメさんがよく来院されます。爬虫類の熱中症もわんちゃんねこちゃんと同じように命にかかわります。

症状

 手足を甲羅から出して脱力します。触っても反応がなく、ぐったりしてしまいます。

治療

 コハク酸プレドニゾロン、ドブタミンの静脈投与にあわせ、継続的な点滴を施します。

 

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                    治療前(上)、治療後(下)

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カメの敗血症

敗血症になってしまったカメは、元気がなくなり甲の中に頭を引っ込めなくなります。症状が進行している場合には腐敗臭が漂うこともあります。飼い主様が異常に気が付く症状の一つに腹甲の出血斑があります。048.JPG

 

治療

 低温環境での広域抗生物質の静脈内投与、低分子へパリンの投与にあわせて積極的な補液を行います。

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カメの尿路結石

カメ類、特にリクガメは膀胱内や骨盤腔内、総排泄腔内に結石が生じやすい動物です。排便、排尿の際にいきむ場合には注意が必要です。

原因

 脱水・高蛋白食・尿路感染

診断

 X線検査

治療

 摘出

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タランチュラの脱水

タランチュラの病気は、感染症や寄生虫疾患はまれであると考えられています。

多くは脱水による衰弱であり、腹部にある心臓内への注射により体液を増やしてあげることで改善することが多いです。

 

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ヒョウモントカゲモドキの腸閉塞

地上性のヤモリやトカゲはミネラル補給のため、床材の砂や土を飲み込んでしまい、腸閉塞になってしまうことがあります。まれに腸閉塞の結果、腹膜に穴があいてしまい症状が重くなることもあります。食欲の低下、嘔吐、便秘、腹部のふくらみなどが認められた場合には動物病院に相談してみましょう。

原因

床材の誤食

診断

エックス線検査

治療

異物の外科的摘出

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ミニブタの避妊手術
ミニブタの避妊手術は、ワンちゃんネコちゃんウサギさんと同じように、性成熟による問題行動、子宮、卵巣の病気の予防のために行います。ミニブタの女の子は3ヶ月齢ほどで性成熟するといわれています。当院では生後4ヶ月齢までの間に避妊手術をおすすめしています。

 

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ウサギの避妊手術

雌のウサギさんが10歳まで生きた場合、それまでに子宮疾患を経験する確率は限りなく100%に近いといわれています。ある報告では5歳以上の子宮疾患発生率は80%に上ることが示唆されています。これらのことから、現在ではワンちゃんや猫ちゃん、ブタさん同様にウサギさんが避妊手術をうける機会が増えています。

当院では手術の後、縫い糸が外に出ないように縫合いたします。傷口を最小にすることで、ほとんどのウサギさんは傷口を気にすることはありません。

 
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ハリネズミの卵巣腫瘍

卵巣の腫瘍は、ワンちゃん、ネコちゃん、ウサギさんで有名ですが、実はハリネズミさんにも多い病気です。ハリネズミの女の子を飼育されているかたは、注意が必要です。

 症状

・おしっこに血が混ざる

・お腹がはってくる

・元気がない

 診断

・超音波検査

・X線検査

 治療

・外科的な摘出

     

                          

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カメの中耳膿瘍

カメの中耳膿瘍はリクガメ、水生ガメの両者に発症しますが、特に水生ガメのミシシッピーアカミミガメ(通称:みどりがめ)でよくみられます。

 原因

・不適切な温度、湿度による飼育

・水質の悪化による細菌感染(口腔内細菌が耳管から逆行し感染するという説が有力)

 症状

・耳が赤くはれる(片耳の場合もある)

・口が開きにくくなり、食欲が落ちる

 治療

・外科的な膿瘍の摘出  

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メキシコサラマンダーの体腔内液体貯留

メキシコサラマンダー(和名)はアホロートル(英名)ともいわれ、ウーパールーパー(商標名)として親しまれているペット両生類です。

両生類は浸透性に優れた皮膚をもち、水分吸収のほとんどを外部環境から皮膚を介して行います。体内に蓄えられた水分は呼吸、皮膚、排便、排尿によって消失します。これら体内に出入りする水分の収支が何らかの原因で破綻すると、体内に異常な液体の貯留が発生してしまいます。

 

原因

・細菌、真菌の感染

・代謝性骨疾患

・外傷

・体腔内腫瘤

・心不全、腎不全、肝不全

・ウイルス性疾患

 

症状

・腹部膨満

・水中での転倒

・食欲不振

 

診断

・X線検査

・超音波検査

 

治療

・貯留水の吸引

・両生類用リンゲルによる浸漬

・薬浴

 

               写真上:治療前

               写真下:治療後a 096.JPGのサムネール画像

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a 138.JPGのサムネール画像

 

カメの嘴過長

リクガメは本来、根の張った植物を自分の嘴で引きちぎって食べます。このとき、嘴は擦り減り、バランスのよい長さを保ちます。飼育下では、飼い主によって細かく切られた野菜や人工飼料が与えられることが多いため、異常に長く伸びてしまうことがあります。このように嘴が長く伸びた状態を嘴過長といいます。

 

原因

・柔らかい餌の多給

・顎の発育異常

・代謝性骨疾患

・外傷

 

症状

・口を開けているのに、うまく食べれない

・食餌中にカチカチ音がする

 

予防

カメが自分で引きちぎって食べられる大きさの餌を用意してあげます。

 

治療

 伸びすぎた嘴をマイクロエンジンで研磨整形します。

 

 

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プレーリードッグの過長切歯処置

ウサギや他のげっ歯類と同様に、プレーリードッグにも切歯不正咬合はよくみられます。伸びすぎてしまった歯は定期的にちょうどよい長さに調節してあげる必要があります。

 

不正咬合の原因

金属ケージを噛むことによる歯根細胞への慢性的な刺激

落下事故による歯根細胞の損傷

 

検査

口腔内検査

X線検査(仮性歯牙腫の有無を確認)

 

処置

ウサギの切歯処置と同じように無麻酔にてマイクロエンジンで歯の長さを調節します。

 

 

写真 上 落下事故による上顎切歯の破折

 

写真 下 マイクロエンジンによる過長切歯処置 

 

 

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カメレオンの卵づまり

卵生カメレオンは性成熟年齢に達すると、オスがいっしょにいなくても、メスは無性卵を体内にもつことがあります。さまざまな原因によって卵を産むことができなくなり、おなかの中で卵がつまってしまう状態を「卵づまり」あるいは「卵塞」といいます。

 

原因

・卵を産む場所がない

・栄養状態が悪い

・カルシウムの不足

 

症状                                         
・食欲低下

・激しく力むようなしぐさ

・眠っている時間が長い

 

検査

・X線検査

・超音波検査

                            

治療
ホルモン注射によって、産卵を促します。

内科的治療に反応しない場合には、開腹手術を行わなければいけません。

 

写真 上 卵塞のX線像

    中 ホルモン注射によって産卵

    下 産卵後のX線像

 

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ヘビの難産

ヘビには卵生種と卵胎生種がありますが、両者とも他の爬虫類と同じように出産予定日を過ぎても産まれない難産がみられることがあります。

原因

・安心して出産できる場所がない

・環境温度の低下

・妊娠前から妊娠中にかけての食餌の不足

・全身性疾患

・卵管の異常

・体型の異常(骨盤の異形成)

・神経系疾患

・便秘

 

検査

・レントゲン検査

・超音波検査

・触診

 

治療
・用手摘出

・経皮的卵穿刺

・ホルモン注射

・外科的摘出

 尾静脈から麻酔導入薬を投与し、気管挿管後、吸入麻酔で維持します。腹部鱗板と側鱗の間を切開し摘出します。

 

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金魚のエロモナス感染症

発生

松かさ病ともよばれています。エロモナスという細菌の感染症です。淡水魚でよくみられる病気で高水温、過密飼育、有機物汚染、低酸素が引き金となって発症することが多いとされています。

 

症状

・鱗が逆立ち、松かさ状になる

・皮膚および鰭基部の発赤、糜爛、潰瘍

・眼が突出する

・腹部の点状出血

・食欲不振

 

原因

他の細菌感染、水カビ類、外部寄生虫による皮膚の損傷部位からエロモナスが侵入することが多いとされています。

 

診断

・外観症状

・患部の直接塗抹標本におけるグラム陰性短桿菌の確認

・細菌培養検査

 

治療

・薬浴

・抗生物質の投与

 食欲のない場合には入院下にて抗生物質の注射を行います。

 

                写真上:治療前

                写真下:入院治療後

 
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003.JPGのサムネール画像

 

 

 

フェレットのインスリノーマ

発生

膵臓β細胞腫とも呼ばれています。3~4歳で見られることが多いです。副腎疾患が併発することが多いといわれています。

 

症状

・よく眠り、なかなか覚めない

・元気がない

・ぼんやり宙をながめている

・後ろ足のふんばりがきかない

・前足で口を掻く

・よだれを垂らす

・痙攣

・発作

・体重の減少

 

原因

膵臓のβ細胞の腫瘍、過形成などの変化で大量のインスリンを産生し、細胞内へのブドウ糖の流入を増加させ低血糖を起こします。遺伝が関与していると推測されています。

 

診断

絶食2~4時間後の血糖値が65~70mg/dlを下回ることを確認します。

 

確定診断

膵臓の病理組織学的検査

 

治療

・外科的治療

  膵臓病変部の切除

内科的治療単独よりも生存期間の延長、投薬量の減量が期待できます。

 

・内科的治療

  プレドニゾロンやジアゾキシドの内服によって血糖値を維持します。

その他に、ストレプトゾシン、ソマトスタチン、ドキソルビシンなどの効果も報告されていますが、どの程度有効かどうかは確認されていません。

フェレットの副腎疾患

発生

フェレットの病気のなかで副腎疾患はインスリノーマ、リンパ腫とならぶ三大疾病にあげられます。一般的に1~7歳(平均3.5歳)とあらゆる年齢でみられ、女の仔のほうが好発すると考えられています。発情期にあたる冬から春にかけての発症が多いようです。

 

症状

・尾から始まり、背中や脇腹に沿って頭の方へ進む脱毛

・尾の脱毛部に黒い粒々した面皰様皮疹がみられる

・背中を痒がることがある

・外陰部が大きく腫脹する(女の仔)

・オシッコが出にくい(男の仔)

 

原因

・遺伝

  21-α-ヒドロキシラーゼという17-α-ヒドロキシプロゲステロンから11-デオキシ

  コルチゾルへの転換する酵素が欠如していることで、コルチゾルが産生されず、

  17-α-ヒドロキシプロゲステロンとアンドロステンジオンが増加する。

 

・幼いころの不妊手術

  性腺からの視床下部への負のフィードバックが欠如することで、GnRHの分泌が

  増加し、下垂体からのFSHLHの分泌を増加させ、副腎細胞を刺激する。

 

これらの2つの要因により、アンドロステンジロン、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオールの分泌が増し、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。

 

フェレットでは本疾患をクッシング症候群とはいいません。他の動物でのクッシング症候群では、副腎皮質のステロイドの増加が原因になりますが、副腎疾患のフェレットはコルチゾルの増加は認められません。

 

診断

・特徴的な脱毛、面皰などの臨床症状

X線検査

  副腎が大きくなっていない場合は有用性が低い

・超音波検査

  副腎が明らかな変化を生じていない場合は有用性が低い

・性ホルモン測定

  アンドロステンジロン、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオールのうち

  1つ以上が上昇

 

確定診断

病理組織学的検査

 

治療

フェレットの副腎疾患ではその仔の年齢や状態、病気の進行度に合わせたムリのない有効的な治療を選択します。

 

・外科的治療

  副腎の摘出

・内科的治療

  Gn-RHアナログの投与(ホルモン療法)

カメの卵づまり

性成熟年齢に達すると、オスがいっしょにいなくても、メスは無性卵を体内にもつことがあります。さまざまな原因によって卵を産むことができなくなり、おなかの中で卵がつまってしまう状態を「卵づまり」あるいは「卵塞」といいます。

 

原因

・卵を産む場所がない

・栄養状態が悪い

・カルシウムの不足

・卵が異常に大きくなってしまった

 

症状                                         
・食欲低下

・激しく力むようなしぐさ

・眠っている時間が長い

 

検査

・レントゲン検査

・超音波検査

                            

治療
ホルモン注射によって、産卵を促します。

内科的治療に反応しない場合には、総排泄口からの掻きだし、場合によっては開腹手術を行わなければいけません。

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                               卵殻卵に混ざって崩壊した卵が確認できる。